洋画『夫たち、妻たち』

■結婚の理想と現実


「結婚の理想と現実」とよく言うが、その現実を思いっきり見せつけてくれるのが、この映画。結婚をゴールと考え、甘~い夢ばかりをみている乙女に、これでもか、これでもかと畳み掛けるように冷水を浴びせかけてくれるのだ。

舞台はウッディ・アレンお得意のニューヨーク。カレッジの大学で教鞭をとるゲイブ・ロスと美術関係出版社に勤務するジュディ夫婦は結婚10年目マンハッタンの典型的な知的エリートカップル。ロス夫妻には、気心の通じた親友のジャックとサリー夫妻がいた。今夜はかねてから予定の4人での会食の日。ところが、ジャック達が集まるなり、彼らの口から意外な別居宣言が飛び出した……。これにショックを受けたロス夫婦もやがてふたりの結婚生活をシビアに見直し始める……。ミア・ファローと離婚訴訟を起こしたアレン監督の私小説的映画ともいえる愛の崩壊と再生を描いたラブストーリー。

冒頭からのグラグラするカメラのアングルに惑わされましたが、すごく内容があるので最後まで楽しめました。夫婦のあり方をメインに描いています。少しずつすれ違う夫婦、これは現実によくある夫婦の問題ですが、切り口はこれぞアレン監督の真骨頂ってところかな。この頃ちょうどファローの養女とアレンが関係を持ってしまってごたごたしたときで、現実さながらと話題になった。まあ現実は訴訟沙汰になるほどの泥沼だったが…。

ジャンル:ドラマ

製作国:アメリカ

製作年:1992年

初公開日:1993年6月19日

上映時間:108分


【キャスト】

ゲイブ:ウディ・アレン

ジュディ:ミア・ファロー

シドニー・ポラック ジュディ・デイビス

リーアム・ニーソン ジュリエット・ルイス


【スタッフ】

監督・脚本:ウディ・アレン

製作:ロバート・グリーンハット

製作総指揮:ジャック・ローリンズ&チャールズ・H・ジョフィー

撮影:カルロ・ディパルマ,A.I.C.

プロダクション・デザイン:サント・ロクアスト

編集:スーザン・E・モース,A.C.E.

衣装:ジェフリー・カーランド

製作補:ヘレン・ロビン&ジョゼフ・ハートウィック

キャスティング:ジュリエット・テイラー

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