手のひらの砂漠/唯川恵(著)

夫の暴力から身一つで逃げ出した可穂子。駆け込んだ警察からシェルターに、そしてステップハウスへと居所を隠しながら、弁護士の力を借りてようやく離婚も成立した。縁あってDV被害女性たちばかりが暮らすエコファームで働きながら、少しずつ自立を果たそうとするが、ファームを運営する裕ママにはストーカーに一人娘を殺されたという過去があった。さらに、元夫・雄二の執拗な追跡の手が迫る。新しく始まるかに思えた愛する人との生活も、雄二によって握りつぶされた時、可穂子が選んだ道は――!? 主人公はその運命に抗い、逃げずに元夫と対決することを決意し、ある結末を迎えます。ところが物語はこのあと更に一転し、驚くようなラストとなっていました。直木賞作家・唯川恵が、増え続けるストーカーやDVと懸命に闘う女性を描いた衝撃のノンストップサスペンス長編。


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