洋画『私が、生きる肌』

■私の視野を広げ意識を変えてくれた衝撃作

 

「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アルモドバル監督が、亡き妻そっくりの美女を自宅に監禁する天才医師の狂気の愛を大胆に描く官能ミステリー。主演はアルモドバル作品久々の復帰となるアントニオ・バンデラス。トレドの大邸宅に暮らすロベル・レガルは、最先端のバイオ・テクノロジーを駆使した人工皮膚開発の権威としても知られている世界的な形成外科医。そんな彼の屋敷の一室には、特殊なボディ・ストッキングをまとった美女ベラが幽閉されていた。彼女はロベルの妻ガルに瓜二つだった。しかし、実際のガルは12年前に交通事故で全身に火傷を負い、非業の死を遂げていた。以来、愛する妻を救えたであろう“完璧な肌”を創り出すことに執着していくロベルだったが…。

強力な肌を作っている医者と全身タイツの女性がいるというオープニングの謎な状況が、次第に明らかになっていく過程がたまらなかった。愛情から生まれた自己満足は愛情なのか?とすごく考えさせられたいい意味で気持ち悪い作品です。絶対に自分では手に取らない種類の作品でしたが、これをきっかけに観る作品の幅が広がり、私の意識を変えてくれました。ジトッとしていてシリアスだけど面白い。

ジャンル:ドラマ/ミステリー/サスペンス

製作国:スペイン

製作年:2011年

初公開日:2012年5月26日

出演: アントニオ・バンデラス, エレナ・アナヤ, マリサ・パレデス

監督: ペドロ・アルモドバル

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