TVアニメ『機動戦士ガンダム00 』

■ロボットと人間の心が揺れ動くドラマに惹かれる


大人気アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズの第11作目にあたる。監督に水嶋精二、キャラクターデザインに高河ゆん、メカデザインに海老川兼武など、新進気鋭のスタッフが集結。西暦2307年。人類は枯渇した化石燃料に変わる新エネルギー・宇宙太陽光発電と、それを可能とする軌道エレベーターの開発に成功した。しかし、その恩恵を享受できるのは“ユニオン”、“人類革新連盟(人革連)”、“AEU”の互いに睨み合う三大国家勢力のみ。それらに属することのできない第三国は貧困にあえぎ、内戦を繰り返していた。そんな世界を変えるべく、モビルスーツ・ガンダムによる戦争根絶を目的とした私設武装組織、ソレスタル・ビーイングが活動を開始。度重なる彼らの武力介入により紛争は減り、世界は一つにまとまってゆく。だが、それは同時にソレスタル・ビーイングが世界から追われることを意味していた……。

SFならではの発想もあり、宇宙にまで進出済みな人類が、当然ながらまだ危うい各国家の軍事バランスで保たれているところ、その軍事的均衡を根底から覆そうというんだからトンでもなさすぎるドンデン返し。参加する者たちの洗脳レベルに匹敵する忠誠心と高いスキル、徹底した情報統制能力と、兵器開発の突出した技術力、国家予算規模を超えるほどの資金力がない限り実現不可能なのに、そこにはあまり触れていないwwのはご愛敬(笑)。まあでも、各国家の思惑が入り乱れるポリティカルなドラマ部分でも一応は手を抜かず、複雑になりすぎないようキャラを絞って、分かりやすくしてくれてるそういうところは好感。反体制側の勢力が所有するガンダムは以前もあったが、目的が幾分崇高になったという印象もありましたが、序盤がマイスター達の紹介を兼ねたような話で浪費してイライラしたが、後半の怒涛の展開と主人公たちが崩壊して行く様は見応えあり。ストーリーも好きですが、影響を受けたのはハロというロボット。戦闘中に敵の接近を教えてくれたり、落ち込んでいるときなぐさめてくれたり、後ろをついてきてくれたり…。ロボットと人間の心が揺れ動くドラマに惹かれます。この「機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)」は本シリーズから→第2期シリーズ→映画へとストーリーが続いていくのですが、本シリーズを観ただけだとタイトル名の00(ダブルオー)の意味が分からず……ですが、第2期シリーズもなかなか見どころです。


ジャンル:SF/ロボット

製作国:日本

製作年:2007年

放送期間:2007年10月6日~2008年3月29日

放送日時:土曜日(18:00~18:30)

放送局:TBS/MBS

出演: 宮野真守, 三木眞一郎, 吉野裕行

監督: 水島精二

 

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