炎暑のヴェニスを訪れた2組の夫婦。翡翠色の海に囲まれ、強烈な日差しが降り注ぐ街で、観光地をめぐりレストランで集う4人だったが、彼らはやがて狂熱に融かされるように我を失ってゆく。旅の終盤に起こった小さなアクシデントが、それぞれの関係のきしみをあぶりだす。狂いゆく愛と燃え尽きない孤独。官能と毒される欲望。内なる衝動に突き動かされ、埋めようのない喪失感に真実を見出し惑う男女を芥川賞作家が鮮烈な筆致で描いた長編衝撃作!
青春時を一緒に駆け抜けた音楽、恋を教えてくれた映画、小さい頃から何度も何度も読み返した本…。
いつだって私の側には本と映画と音楽があった。
そして、現在進行形で刻まれているArikaの日々の「本と映画と音楽の履歴書」。
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