昭和を舞台に、時代に流されずそれぞれに個性豊かで魅力的に生きる8人の姉妹と長女の息子・恭一郎を中心とした家族小説。破天荒な祖父と、それに耐え続けた祖母の間に生まれた母親と7人の叔母。その環境で育った恭一郎が語り手となり、7人の叔母たちとその周囲で起きる様々な日常を、ドラマ化もされた『東京バンドワゴン』シリーズなどで人気の著者が描く。 叔母がヒロインとか新しい。若くてきれいな叔母と甥という題材なのでそれっぽいものもあるが、それ以上に女の怖さを描写するシーンが非常に多いこと。そして要するにこれは、7人の叔母からそれぞれ影響を受けた特殊な青年に育った恭一郎の話でもある。恭一郎の性格にはそれぞれ7人分の個性があり、このあたりがおもしろかった。続編があるなら読みたい。
青春時を一緒に駆け抜けた音楽、恋を教えてくれた映画、小さい頃から何度も何度も読み返した本…。
いつだって私の側には本と映画と音楽があった。
そして、現在進行形で刻まれているArikaの日々の「本と映画と音楽の履歴書」。
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