温泉街が食堂「ののや」が舞台。18歳の真子は、義理の母・奈央を理解しようと努めながらもぎこちない母娘関係が続いていた。そんな母娘を温かく見守る常連客で、今夜も店は賑やかだった。そこへ、真子が痴漢と間違えたよそ者の青年、東山が店に現れる。『ののや』をモデルにした小説をネットで読んで、店のファンになったという東山だが、何か秘密を抱えているようだった。常連客の一人、野々村は妻の遺品を整理をしていて偶然、鍵のかかった箱を見つける。何とか開錠したその箱には、若かった頃の妻の秘密が隠されていた……。奈央を支えなければ…、でもこの町を出て自由に生きてみたい! 大学進学を来春に控え、心迷う真子はその気持ちを奈央に伝えきれずにいた。「人は帰る場所があるから、旅立つことができる」――小さな食堂を舞台に、人々の絆と少女の成長と旅立ちを温かく描いた長編作。
青春時を一緒に駆け抜けた音楽、恋を教えてくれた映画、小さい頃から何度も何度も読み返した本…。
いつだって私の側には本と映画と音楽があった。
そして、現在進行形で刻まれているArikaの日々の「本と映画と音楽の履歴書」。
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