ブルース/桜木 紫乃 (著)

*外道を生きる孤独な男か、それとも女たちの「夢の男」か――


没落した社長夫人が新聞の社告の欄に見た訃報、それはかつて焦がれた6本指の少年のものだった。深い霧たちこめる北の街の「崖の下」で生まれた男が、自らの過剰を切り落とし、釧路の夜の支配者へのしあがる。男の名は影山博人。苛烈な少年時代を経て成熟していった、謎めく「彼」をめぐる8人の女の物語。「ブルース」は官能小説的な内容でした。

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