一九九三年、鮮やかな夕陽が空を染める夏。中国人マフィアを狙撃するつもりで、誤って無関係の青年を射殺してしまった組員・山川遼は組を破門となり、さしたる反省の念もなく長期刑務所で服役した遼だったが、獄中で「超人」と畏怖される男との出会いが、遼の魂を大きく揺さぶる―。
壊れゆく被害者・加害者の家族。更生とは、償いとは何か?
私が遺族になったらと考たとき、
「加害者の更生の為に、被害者は存在していたわけじゃない。」
全くその通りだと思いました。
服役刑は、法律上の罰であり、遺族には何の意味も持たない。
無期懲役囚として今も獄中にある著者が描く、衝撃の長編。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
美達大和
1959年生まれ。無期懲役囚。現在、刑期10年以上かつ犯罪傾向の進んだ者のみが収容される「LB級刑務所」で仮釈放を放棄して服役中。罪状は2件の殺人。多数の著書を出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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