*母娘を描いた感動の家族小説。
母とわかり合えない気持ちのまま先立たれてしまったハルカ。
幼い頃から自分と母を仲良し母娘と信じてきた妊婦の菜摘。
小さな頃からすべての基準が母親にあり、疎ましく思いつつもどこかで手を離されるのを怖れている千晶。
女としての母の側面を大人になっても受け入れられず、母を赦すことができない芙由子。
物語は、4名の女性を主人公に、ロンド形式で進んでいきます。各々の家族とのかたちを描き、「母への思い」のすべてが詰まった意欲作。小説現代長編新人賞受賞作家で、『嫁の遺言』が話題の実力派が、一人ひとりの心に多くを問いかけてくる。読後はあなたもきっと、家族への思いが強まるだろう。
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