俺たちに偏差値はない。―ガチバカ高校リターンズ/福澤徹三(著)

16歳の平凡な少年、百鬼悠太は亡父の実家へ帰省した翌日、ひょんなことから1979年にタイムスリップ、父の剛志郎として高校へ通うはめになる。しかしそこはリーゼントとパンチパーマの巣窟。ヤンキーがすべてを支配する恐怖の世界だった。昭和が蘇る青春グラフィック!

決して斬新な設定とは言いませんが、作品の中には筆者がおそらくリアルタイムで過ごされた70〜80年代の青春時代への愛とエッセンスがぎっしりと詰まっております。ケータイもネットもない当時の高校生の関心と愉しみはひたすら同級生と顔を合わせての交流と少ない情報源からの娯楽。そんな意味では皆が同じ方向を見ていた時代、と言えましょう。45歳オーバーにとってはたまらない時代の物語ではないだろうか? 心の描写がうまい。面白かった!?

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