恋に破れた朝子は、実家の老舗旅館を出奔、新宿でウェイトレスをしながら声優を目指すも、ひょんなことから下町の鋏(はさみ)工場へ嫁ぐことに。舅との確執、夫の不倫、愛人との闘い、工員の心中騒動、降りかかる難題を乗り越えて、激動の昭和30年代を工場の盛衰とともにたくましく生き抜いた母を描いた著者初の自伝的小説は、銭湯、洗濯板、初めてのテレビ、東京オリンピック……失われた時間が愛おしくなる一冊。
青春時を一緒に駆け抜けた音楽、恋を教えてくれた映画、小さい頃から何度も何度も読み返した本…。
いつだって私の側には本と映画と音楽があった。
そして、現在進行形で刻まれているArikaの日々の「本と映画と音楽の履歴書」。
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