長崎の片田舎に立つ古い西洋屋敷に、幽霊が出ると噂される時計塔がそびえていた。北川光雄はそこで絶世の美女・野末秋子と出会い、魅了されていくが…。 おどろおどろしさ、謎の美女、超科学、陰惨な殺人、迷路。そういった要素が渾然一体となって、魅力的なストーリーを織りなしている。乱歩作品のなかでも、娯楽色の強い一冊。中学生の頃に本作を耽読むしたという宮崎駿が渾身のカラー解説口絵(16頁)で、怪奇大ロマンの世界へ誘う。
青春時を一緒に駆け抜けた音楽、恋を教えてくれた映画、小さい頃から何度も何度も読み返した本…。
いつだって私の側には本と映画と音楽があった。
そして、現在進行形で刻まれているArikaの日々の「本と映画と音楽の履歴書」。
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