大ベストセラー『英雄の書』に続く待望の新書!
日本を横断し、死体を切り取る戦慄の殺人事件発生。ネット上の噂を追う大学一年生・孝太郎と、退職した刑事・都築の前に、“それ"が姿を現した。「連続切断魔」の正体は? 「悲嘆の門」とは何か? めくるめく結末に震撼する、ミステリーを超え、ファンタジーを超えた、宮部みゆきの新世界、開幕。人間の言葉の力について、改めて考えさせられた。良い言葉も悪い言葉も、自身の中に蓄積されていく…。決して消えることはない…。上下巻の約800ページを読ませる作者の構成力には、いつもながら脱帽させられます。確かにファンタジー色は強いんだけど、サスペンス色も強く。最後、「永遠の書」ともがっちり繫がった。人の心の奥底とか、美しさを極めて行く事の恐さを感じた。宮部みゆきワールドを裏切りません。いつものことながら心に残ります。
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