洋画『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』

■不安な社会に揺れる少女の葛藤と成長


冷戦時代に突入した1960年代のロンドン。幼なじみのジンジャーとローザは、同じヘアスタイルとファッションで、どこへ行くのも何をするのも、いつも一緒だった。ラジオでは毎日のように核の脅威が報道され、二人は反核集会に参加するように。やがて意見や見解の相違から、二人の友情には亀裂が生じてしまう。やがてローザが自分の父親と関係を持っていることを知り、またキューバ危機が立ちふさがったこともあり、ジンジャーの世界は崩壊寸前になるのだった。イギリス人女性監督サリー・ポッターが、変わりゆく社会の中で葛藤し成長していく少女たちの姿をとらえたドラマ。詩人にあこがれる感受性豊かなジンジャーの純粋さと儚さ、そして父親に捨てられたトラウマを持つローザの大胆さを、エル・ファニングとアリス・イングラートがそれぞれ繊細に体現。ジンジャーの母親役といい、メランコリックな映像と女優陣の反則ワザ的な美しさに脱帽。


ジャンル:ドラマ/青春

製作国:イギリス/デンマーク/カナダ/クロアチア

製作年:2012年

初公開日:2013年8月31日

出演: エル・ファニング, アリス・イングラード, アレッサンドロ・ニヴォラ, クリスティーナ・ヘンドリックス, アネット・ベニング

監督: サリー・ポッター


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