*彼女しか歌えない世界を思い知るデビュー10年の集大成
映画『ゲド戦記』の「テル―の唄」で彗星のごとく現れた手嶌葵も6月(2016)でデビュー10周年。イノセントな空気を纏った美しい歌声は、数多くの映画やCMやドラマなどで起用され、フジテレビ系月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」 主題歌「明日への手紙」のヒットも記憶に新しい。そんな彼女のニューアルバムが『青い図書室』。
「テーマは”手嶌葵の図書室”です。私は幼い頃から本を読むのがとても好きで、敬愛する本から物語をチョイスして、その物語を元に曲を作っていきました。私の大好きなものが詰まったアルバムです。手嶌葵という歌い手を形作るものが少しずつこの中に入っています」
前作「Rendze-vous」に続くセルフプロデュースとなる今作は、懐かしくて新しい、どこか不思議で異国情緒あふれる手嶌葵ワールドに彩られた全9曲になっている。自身が一番好きな映画として公言する映画「紅の豚」の主題歌「時には昔の話を」をライブでも歌唱するなど、幼い頃から敬愛してやまない加藤登紀子の書き下ろし曲2曲(「想秋ノート」「白い街と青いコート」)も収録。前作に続き作詞家いしわたり淳治書き下ろし曲が4曲収録、さらには手嶌本人による作詞曲も2曲収録される。
「白薔薇」「人魚」「青いコート」など彼女らしい言葉が並び手嶌葵しか歌えない無二な世界観表現されている。少女が大人の女性へ変化した10年。時の流れに想いを馳せながら、秋の夜長に彼女の最新作をゆっくり聴きたい。様々なシチューエーションに寄り添ってくれる良いアルバム。そして、繊細な世界観を美しく表現したジャケ写にも注目。ジャケットは前作「Rendze-vous」でもアルバムの世界観を繊細で美しく表現したイラストレーターの初見寧による描き下ろしイラスト。
ディスク:1
1. 想秋ノート
2. 白薔薇のララバイ
3. ナルキスと人魚
4. 海を見つめる日
5. 蒼と白~水辺、君への愛の詩~
6. ワインとアンティパスト
7. ミス・ライムの推理
8. Handsome Blue
9. 白い街と青いコート
ディスク:2
1. 岸を離れる日
2. 虹
3. 朝ごはんの歌
4. 1000の国を旅した少年
5. ちょっとしたもの
6. 瑠璃色の地球
7. 風の谷のナウシカ
8. 明日への手紙
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